1 労災発生
依頼者は、フォークリフトの積み荷の仮置き補助作業中、積み荷がフォークリフトから滑り落ちたことにより、左足が挟まれ、これにより、左脛骨骨幹部骨折等の怪我を負いました。
2 相談・依頼のきっかけ
依頼者は、フォークリフトを操作していた作業員が所属する会社に対して損害賠償請求をしたいとのことで、当事務所にご相談・ご依頼いただきました。
3 当事務所の活動
当事務所の弁護士は、労働基準監督署や労働局の情報開示手続を利用し、労災事故の状況に関する資料や、依頼者の治療状況、休業補償、後遺障害に関する資料等、損害賠償請求に必要な資料を取得しました。
その上で、当事務所の弁護士は、作業員が所属する会社との間で、損害賠償に関する示談交渉を行いました。
その後、会社も弁護士を立ててきたため、弁護士同士での示談交渉となりました。
4 当事務所が関与した結果
会社側の弁護士は、当初、当事務所の弁護士が請求した賠償金の提示に対し、低額の回答を出してきました。
その後、当事務所の弁護士において、訴訟となった場合に獲得できる金額も見据えて粘り強く交渉した結果、労災保険金とは別に、支払額310万円での合意に至りました。
5 解決のポイント(所感)
示談交渉において、適正な賠償金の回答がない場合には、訴訟手続での解決も検討する必要があります。
もっとも、訴訟手続に移行した場合のリスクも十分に検討し、ご依頼いただいた方の利益になるよう対応する必要があります。
労災の被害に遭われた場合や、治療が終了して会社への損害賠償請求をご検討しておられる場合には、まずは労災問題に詳しい弁護士にご相談されることをお勧めいたします。